がすてなーに ガスの科学館

03-3534-1111開館時間9:30~17:00
(入館は16:30まで)

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がすてなーにのススメ其ノ壱
~1Fにそびえ立つ板の正体は…!!??~

お知らせ

2020/08/21

みなさんこんにちは!

がすてなーにで総務や広報、ホームページの管理など色々なことを担当している、ぴろざえもんです。

 

今回は、私が一押しする展示をご紹介したいと思います!

それはこちら!!

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これがだか知っている方はいるでしょうか?

実は、天然ガスの変身装置なんです!!何から何へ変身するのかというと…

なんと、液体から気体へ変身するんですね~。え…?どういうこと??

 

そもそも都市ガスとは…?

都市ガスは、主に海外でとれる天然ガスから作られます。天然ガスはもともと気体ですが、-162℃まで冷やして液体(LNG)にして日本まで運びます。

日本の基地で液体の天然ガス(LNG)を温めて元の気体に戻します。その時登場するのがこの装置!こちらはオープンラック式ベーパライザーといいます。

 

ベーパライザーってなんだ??

LNGを気体に戻す装置で、気化器のことです。

海水をかけることで、ベーパライザーの中を通っているLNGを温め、気体に戻します。アルミ製なので効率よく海水の熱を伝えることができます。

板のように見えますが、よく見ると細長いチューブが集まっていますね!この断面図…星の形に見えませんか??

このタイプはスターフィンチューブといいます。このほかにもぺアフィンチューブなどがあります。表面積を増やすことで、より効率的に熱を伝えることができるんですね!

    スターフィンチューブ

チューブの集合体(パネルといいます)を何枚も配置して、1つのオープンラック式ベーパライザー(ORV)ができているんです!!

まさに、東京ガスと住友精密の技術が詰まった設備なんです!

 

表面を触ってみると、なんだかザラザラしている!!

亜鉛系アルミ合金のクラッド素材を使用しています。母材が海水により腐食しないよう、母材より腐食しやすいクラッド素材を使用することで、母材を守っています。

このクラッド素材は母材との結合力が極めて高く、長期間にわたって母材を保護することができます。見学に来た際はぜひ表面を触ってみてください。

海水をかけているので表面に貝などがついてしまことがあります。そのためLNG基地では定期的に掃除をしているそうなんです。季節によって貝の種類も変わるんでしょうね…こんなところでも四季を感じることができるのですね。

勢いよく海水を流しているので、近付くと他の音が聞こえなくなってしまいます…がすてなーにでも映像でORVの様子が見られますので、どれくらい大きな音がするのか確かめてみてください。

 

そもそもなんでおススメしているの?

なんとなくデデーンと展示室にありますけど、素通りされてしまうことが多く…よく知ると、なんて色々な仕組みが詰まっているんだ!!とわくわくする展示だからなのです。

ちょっと、SFとかでも登場しそうな感じですよね!!宇宙基地に設置されている謎の装置・・・みたいな感じ、しませんか??

なんてことない展示に見えても、少し仕組みを知って更にちょっと想像力を働かせてみれば、展示を何倍も楽しめる自分なりの方法があるんだよ!!!という事を声を大にして言いたかった…というわけです。

ガスと関係ないじゃんという突っ込みはなしでお願いします。

 

 

ORV(オープンラック式ベーパライザー)や、LNG基地についてもっと知りたくなったら、がすてなーにへ調べに来てくださいね!

       気化器の仕組み

 

よくわからない…と思ったら、コミュニケーターに質問してください☆

 

みなさんのご来館をお待ちしています!